おもいで、きおく、りめんばー

一年前の昨日、岐阜で結婚式だった。
ってことは、昨日が結婚記念日だった。
ことを2月1日の時点で奥さんから言われて思い出したが、結局、昨日忘れてしまった。
ことを仕事の帰り道、小田急線で思い出した。


あっさりスルーしてしまった。
記念日ってこうやって忘れるんだな。


僕はふだん指輪もしてない。奥さんもしてない。
だから、なんだという話ではない。
指輪も結婚記念日も大して重要なことには思えない。
重要なことは他にあるわけで。


今日はとある仕事の打ち合わせで朝から青山へ行った。
打ち合わせ自体はすぐに終わってしまい、次の仕事まで時間があった。


久しぶりに表参道界隈をブラタモリしてみることにした。
ここは5年ぐらい前にバイトをしていた地帯だった。
毎日のように来ては、帰っていた(当たり前か)
バイト先の施設にはもう興味はないが、その施設の近くにある青山ブックセンターが気になった。
あんな場所に隠れるようにして佇みながら、広い1フロアーの店内、そして、本の陳列も完璧。
僕はこの本屋が好きだったのだ。
しょっちゅう来ていた。
バイトの休憩時間が一時間あれば、ここに来て本を立ち読んだ。
久しぶりのここはあいかわらず良かった。
上手く説明できないが、なぜか他店で同じ本を眺めるのと、この本屋で眺めるのとでは感覚が違う。
断然、この本屋で手に取る本はどれも面白そうに思えた。
不思議だ。一種の気品なのか。
青山ブックセンターマジックか。
あれもほしい、これもほしい、という欲望を抑えて一冊だけ購入。
そして、用意されている椅子で漫画「進撃の巨人」をゆったり読んでワナワナ震えた。