モタモタしもきた雑記

昼時に下北をぶらつく。
たいそう寒い。
冬である。


リバティの小屋番の多賀谷さんと遭遇。
今年初遭遇。


劇場を電話での仮予約になったままであることをわびた。
本当ならば出向いて、予約金を払わないといけないのだが、払ってないのだ。
それでも小屋を抑えて頂けている。
つまり、甘えてしまっている。
信頼関係の元に成り立っていると言えば聞こえはいいが、
これじゃいかんなーと反省する。
近々、正式に出向かなければ。
それにしても、多賀谷さんと会って話すと心が和む。
演劇人のセラピーとかやったら、儲かるんじゃないかな。
こんど、こっそりと打診してみよう。



その足で、ランチはカレーを食った。
ことを、ここに報告する。


今年に入り初めての「アルトトカレー」を食う。
今、僕にとって、相変わらず世界で一番うまいカレーを出すお店として、僕の中では激アツなスポットだ。
店主はあいかわらず必要なこと以外は一切喋らない。
やはり、2011年もそうらしかった。


店に行くと、ランチタイムでも、いつもボクひとり。
お客がボクしかいないのだ。
で、毎週のように行くわけ。
でも


「今年もよろしくお願いします」


もなければ


「いつもありがとうございます」


もなかった。


たんたんと注文を聞き、たんたんとカレーをつくり、たんたんとテーブルにカレーを運んでくる。


ブレない。
一切ブレない。


僕は毎回感動する。


ある日、その日で店が閉店するような事態になっても、
その店主は、その事実を僕に告げることなく、
安っぽい情も挟まずに、
たんたんと美味いカレーを作るような気がする。


職人という言葉が似合う。
まるでイチローのようなカレー屋店主だ。


今年も50杯は食うだろう。
まずはその1杯目を食った。


美味くて涙が出た。


今年もこの街で生きていくんだなと実感した。