みっともなさという愛しさ

立ち読んだフライデーか何かの週刊誌、
先日行われた「めちゃイケ」新メンバーオーディションに、
極楽とんぼの山本さんが参加していたという記事を読んだ。
胸はザワザワした。
週刊誌のことだから本当のことなのかどうか分からない。
数年前、強姦の容疑で逮捕され、芸能界を追放になった。
単刀直入に言えば、僕は山本さんがオーディションに参加していたことを信じた。
かつて出演者だった人間がオーディションに参加する。
そこに美しさなんてない。
無数いる素人の参加者たちの列に並んで、「じゃんけん」と「30秒の面接」を受けたことを想像できた。
結果は1次審査であっさりと落ちていた。という所まで読んだ。


みっともない。


その一言に尽きると思った。
のと同時に、
そのみっともなさに感動していた。
月並みの言葉で言えば感動で間違いはない。


みっともないことは悪いことではない。
恥ずかしいだけだ。
恥ずかしいと思うかどうかは本人しか分からない。
でも、みっともなさの奥にある、何枚も何枚もレタスの葉っぱのようにめくり続けた所に


愛しさがある。


良いモノを読んだ。