3118グラムの命

8月10日、火曜日。
17時24分。
3118グラム。
無事に子供が産まれました。
女の子です。


出産に立ち会いました。


赤ん坊が奥さんの体の中から出て来た瞬間。
29年間、それなりに何かに感動しながら生きてきたつもりでした。
でも、味わってきたどんな感動ともなんか違ってました。
体の中のヘンな角度から涙がこみあげてきました。


人間は人間から生まれることも知ってました。
僕だって奥さんだって母親という人間から生まれてきたことも知ってました。
ぜんぶ、頭の中では知ってることだらけだったのに、
僕は何にも知らなかったような気がしました。
上手く言えないけど、そんな類の感動でした。


僕は「フルタ丸だ!」「仕事だ!」で、遅く家に帰ってくる生活をずっと送ってきました。
入院する前日、一昨日だって、結局深夜1時に帰って来てしまった。
今は頑張った奥さんを本当に褒めてあげたいと思います。
奥さんもすごければ、病院のお医者さん、看護師さん、助産師さん、もう全員がすごかった。
その全部がオーケストラのような一体感で御産に向かってまとまっていき、最後の最後に小さな命が産まれました。
僕と奥さんの娘でした。


さっき、奥さんの両親と祝杯をあげてきました。
奥さんは今日から1週間の入院なんで、しばらくはジョンとの二人暮らし。
昨晩は昨晩で落ち着かずあんまり眠れんかったが、今夜も今夜で落ち着かない。
たぶん眠れないだろうな。でもいい。嬉しいからいい。な、ジョン!


気に掛けて下さった皆様、本当にありがとうございました。