漫画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

明け方、仕事の原稿を送信して、もう今日は寝ないことに決めた。
朝一から近所のツタヤへ漫画を借りに出かけた。
漫画レンタルが僕の中のひそかなブーム。
いや、まだ2回目。これからマイブームに育てていきたいと思っている次第。


ずっと読みたかった花沢健吾の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』全10巻をまとめて借りる。
500円。
相変わらずの破格値。



リビングで、風呂で、移動中の電車で読み続けた。
今日という1日を『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を読みながら過ごした。


ジャンルは違うが漫画を読んで形容できない気持ちになったのは、今年読み返した『スラムダンク』以来かもしれない。
ボーイズ・オン・ザ・ラン』映画化の話も知っていたし、ストーリーだってなんとなく知っていた。
どこかで僕はこの手の内容の話にはもう冷めているんじゃないかと思っていた。
それだったらそれでいいやと思った。
これで終わりにしよう。そんな気持ちもあった。
しかし、とんでもない話だった。
ページをめくる度に、えぐられるように色んなことが走馬灯のように思い起こされた。
大学4年生の頃の記憶。
もう忘れ掛けていたはずなのに。
あの日々を。
なんてことだ。
胸が苦しくなった。
読み進めるのがつらい。でも面白い。続きを読みたい。そして、つらい。その繰り返し。
気づけば、最終巻のラストページ。


大傑作。