井の頭線だった日々

あれから自転車通いは続いている。
毎朝、原付バイクへの誘惑はやってくるが断ち切っている。
昨日のスリップ事故で、自転車のカゴが少し平行四辺形になったのが悔やまれる。
そうか、小学生時代の自転車のカゴはボコボコだったっけ。


下北沢圏内に近づくと、やたらと坂が登場する。
原付バイクの頃は気にも留めなかったことだ。
写真だと分かりづらいかもしれないが、これが毎朝苦しんでいる坂。

長い。
けど、僕にも意地があるので、ギアを一番軽くして「何気ない顔」で上り切るようにしている。
誰に対するアピールなのか分からないが、すごく意識している。


夜、川瀬アキヒロが事務所に来たから、一緒にメシを食いに出た。

下北どんぶりは、今日も大盛り(基本設定が大盛り)。
店内に張り紙があり、そこには「ダイエットは明日から。」と書かれている。
川瀬は唐揚げどんぶりを食べて、「肉が赤かった、肉が赤かった」とぶつぶつ言っていた。



今日、井の頭線に乗った。
渋谷から下北沢に帰ってくるとき、無性に大学1年生とか2年生のころを思い出した。
桜の咲いていた春のことを。
あの暖かい陽気と変わり映えのしない日々は、今思い返すに充実していたのかもしれない。
そして、今もあの頃と同じ電車に乗っている。