夢と想像力をなくした人間は脱け殻だ

昼からTBSでラジオの打ち合わせ。
毎週の『堀尾正明+PLUS』の他に、年末特番『年末スポーツトークSP!堀尾正明生島淳 僕らが見た北京五輪!』の構成打ち合わせも。日にちは12月27日(土)の18時から19時半の生放送です。これが仕事お納めの予定だ。


17時半という幾分早い時間帯から、吉祥寺の「MORE」で大学時代の宮脇先生と飲んだ。
実は、僕は宮脇先生の授業を受けたことは一度もなかった。誰かが公演のチラシを渡し、大学時代にフルタ丸を観に来て頂いたことから関係が始まった。先生は非常勤として、明治大学に教えに来られていたわけで、今はもう明治では教えていない。僕は大学を卒業して4年近くになるが、ずっと付き合いのある先生は宮脇先生だけだ。卒論を担当してもらった先生でもなく、学部の先生でもなく、ましてや授業を受けたこともない先生との付き合いが最も密接という事実。でも、人と人の出会いというのは、そんなものなのかもしれない。

僕は2年ほど前に偶然、下北沢のヴィレッジバンガードで先生が書かれた『村上春樹ワンダーランド』という新刊を買った。村上春樹に関する質問を先生にどんどん聞いた。すると、先生の考えを丁寧に語ってくれた。これは授業かもしれない。今、バーボンを飲んではいるが。もしも僕が先生の授業を取っていたら、こんな授業だったのかもしれない。ピザをつまんでいるけど。先生とのお喋りは最後の最後まで面白かった。
先月の公演『ガイライ魚』を褒めてくださり、嬉しかったなぁ。


「大切なのは、夢と想像力」


先生は何回もその言葉を僕に言った。

「現実なんて、所詮、こんなものだという言い方をしたくない。ロマンを語りたい。ドラマチックじゃなきゃ人生じゃないんだよ。」


ぼくの酔った頭に、全てが金言として残っている。