2009年の手帳

公演でバタバタしている内に、どうやら中日ドラゴンズ中村ノリがFA宣言をしやがった。「しやがった」という部分にどうか僕の苛立ちを感じ取ってほしい。拾ってくれた中日に骨を埋めると宣言していたのにショックだ。人間、やはり「恩」を大切にしなきゃいけない。恩と誠意はセットだ。今回の中村ノリを見ていて改めて思った。


そういえば、昨日、新宿のハンズで来年の手帳を買った。
ここ2年間、「MOLESKINE」のやつを使っていた。
今年はこの赤色のやつ。

友人が文具屋に勤めていることもあり、表紙に自分の名前を入れてもらえた。人に会えば、自分の名前「FURUTA JUN」と入っていることを自慢していた。だいたいが「ふーん」としか言ってくれなかったが、僕は満足していたので、また来年も同じやつでいいかなと思っていた。そのつもりで手帳売り場に行ったわけだが、突然「あ、あいつ、今年もモレスキンかよ」と思われる不安に襲われた。すると、その不安はどんどん大きくなり、もう自分では止められないサイズまでに膨れ上がってしまった。
手帳を変えることにした。
自意識過剰のため、そう決断してしまった。


結局、似たようなやつを選んだが。

表紙が硬くてゴムで束ねるタイプだ。表紙が硬いと下敷き代わりになるからいいのだ。


まだ真っ白な2009年のページをめくりつつ、いったい何が起きるのかと考えた。
しかし、面倒くさくなって想像するのをやめた。
そんな予想は無駄だ。さっぱり意味がない。
たとえば、一年前の僕が今の僕の全てを予想できていなかったように。
人生、きっと何かしらが起こるようにできているのだ。