今年の締めの挨拶

今年、何回か娘に聞かれた。

「おとうの将来の夢は何?」

この問いかけに即答できず口ごもってしまった。娘が見ている将来と、僕の地点からの将来。それを同列で語ることへの違和感と躊躇があったから。
はっきり答えるべきだったと後悔している。
娘が保育園で来年用のカレンダーを作ってきた。そこに絵があった。

「アイドルになりたい」

冗談のような本気のような、僕を含めた大人は大して取り留めずにやり過ごしてきたが、まだ変わっていない。その真っすぐさに負けて膝から崩れ落ちそうになる。娘は強かった。僕は自分に腹が立って仕方なくなった。


目先のことに囚われて、余計なことをしてる場合じゃない。一心不乱になってやんないといけないと思う。来年は今年以上に。


今年も終わる。いつものごとく台本を書きながら。ありがとうございました。良いお年を。