チケットを取れたら嬉しい

朝10時。
あるバンドのチケットを取るために、下北沢の事務所近くのローソンにいた。
ロッピーで取ろうと思ったのだ。
9時50分に着くと、一人の女性がすでにロッピーの前でスタンバっていた。
あちゃーと思った。
そりゃそうだ。
この人が何かのチケットを10時になったタイミングで取り始めたら、
僕の欲しいバンドのチケットはもう売り切れてしまう可能性が大。
考えた末、9時55分にローソンを出た。
選択肢は一つしかなかった。
下北沢にある他のローソンだ。
いったん事務所までダッシュで戻り、自転車に乗り換えて立ち漕ぎ。
途中、飛び出して来た人や車とぶつかりそうになった。
必死だった。
もう一つのローソンに着いた。
10時ジャストだった。
結果的にチケットを取ることができたわけだが、本当にたまらなく嬉しかったんだよね。
この嬉しさだけは本当に忘れたくない。
チケットは、お金と引き換えに観たいものを観る権利。
僕が関わる色んな舞台やイベントも、やはり同じシステムだ。
規模の程度の差こそあれ、チケットを手に入れようとしてくれる方がいる。
本当にありがたい。
だから、この感覚だけは、ずっと持ち続けていたい。
チケットを取れたら嬉しい。
本当にそうだ。