これしかないというものが

たった一つでいいはずなのに、
人間ってのは欲張りなので、
色んなものがほしくなる。
保険に、万が一のために、
けど、そんなものを全部捨てないと
行けないことも分かってる。
ここからどこまで行ける。
今夜、どこまで行けるか。
自分を引きずり出す夜。
夜の帳と朝日が僕を迎えに来るまで。
その狭間にスライディングするんだよ。


次回公演で舞台美術を担当するじむと劇場の下見に行った。
そん時、大切にしてる安藤忠雄の自伝本を貸した。
「これを読め!」って言って。
そしたら、
「これをちょうど読みたいと思ってたんだ」ってさ。
なんだよ、あいつは。
じむだ。
8年ぐらいの付き合いになるじむだ。
おう、わかったよ。
踊りながらヘッドスライディング決めてやるぜ。