ぼくなつ

なんとなくせわしない日々が続いている。
パソコンにかじりついたまま気付くと夜になっている。
夜から朝までも早い。
鬼のようなスピードだ。
腹も減るので、いかの姿フライのお菓子(辛いタイプ)ばかり食べている。


休憩を取るとき、僕はユーチューブでお気に入りの映像を見る。
5分とかそんぐらい。
たったこれだけで、なぜか元気が沸いてきてエンジンが掛かることがある。
最近、何回も見てるのが、ゲームソフト『ぼくのなつやすみ』のオープニング映像とエンディング映像だ。
気分だけが夏に逃げているわけじゃない。
このゲームは、大人が子供だった頃を追体験するようなゲームソフト。
敵がいて、それを倒すとかでもない。
ただ「田舎で過ごした子供の頃の夏休み」を色々と体験するゲームだ。
8月1日から始まって31日までの31日間を過ごす。
8月31日。預けられていた田舎から自分の家に帰ってそのゲームは終わる。
僕は上京する時にプレステで出た「1」を買った。

確か「田舎を思い出して寂しくなったらやろう」と思い、バックに詰め込んだのだ。
しかし、東京の楽しさは尋常ではなく、その麻薬に満ちた日々に「ぼくのなつやすみ」は見事に埋没したのである。
一度もやらなかった。


あれから『ぼくのなつやすみ』は、僕の知らぬ所で着実に人気を重ね、「2」が出て、「3」が出て、今年の夏にはPSPで「4」が出るという。


実写の映画じゃないしアニメでもない。
ポリゴンのキャラクターが動いてるだけなのに僕は鳥肌が立った。
その世界観に悔しくなった。


大好きな「ぼくのなつやすみ2」のオープニング映像。

エンディング映像。